★★★★★★★★
木更津キャッツアイ〜日本シリーズ〜
★★★★★★★★★★★
2003/11/01  渋谷シネマライズ2F 二階席

 あらすじ紹介とかではございません。
 笑った回数数知れず。
 心に残ったとこのみを厳選して書いております!
 だから映画見ないと、内容分からないです。

★★★★★★★★★

哀川翔 1000本主演記念作品

 まずこれから始まるっていうのが流石でした。
 初日に見に行ったので、大体見に来てるのがキャッツが好きな人たち。
 そして大体が男の人!(高校生はほとんどいなかった。まぁ夜の9時半だし)
 翔さんの映画かよっ!みたいなノリで、まず会場爆笑。
 そしてその映画の作品名が、「ヤクザ球団VSテキヤ球団」
 翔さんおなじみの「カタギに……俺の球が打てるか…!?」
 それに対するテキヤも翔さんで、お好み焼きのヘラで迎え打つ!
 「金バッチが……なんぼのもんじゃい!!」
 素敵です、翔さん。

 ビール!!ビール!!のいつもの掛け声と共に、木更津へ。
 走ってくるのはアニとうっちー。
 向かう先は当然野球狂。だけど30年後!!
 兎に角マスターの毛量の違いに笑った。アニもすっかりオヤジだし。
 そしていっけいさんが、うっちーやってたのにまた笑う。あのキャラを一生懸命演じてて、すごいなぁと思いました。そしてうっちーと同じレオタードを着てたっていうのもすごいなぁ(笑)
 バンビの中尾彬が、会場一番のどよめきだったと思う。
 中尾彬が着物着てた時点で、会場ざわざわ(笑)
 「バンビだよ〜」っていうセリフも、明らかにバンビっていうより中尾彬!!
 一生懸命皆キャラになろうとしてるんだけど、どうみても違和感!!でもそこが面白い。
 バイトの岩淵くんが名前が名前だから結局ぶっさんになっちゃって、可哀相なんだかおかしいんだか。でもキャラはぶっさんみたいな人で、これからの彼の苦労がしのばれますな。

 そして2033年のぶっさんに、ぶっさんのことを話して聞かせるところから1回表がスタート!!

★★★★★★★★★★★
 1回表〜9回裏

 予告でもおなじみ、「別に死にてぇワケじゃねぇし」
 医者っていうちょい役に坂井真紀かよ!!豪華だなぁと思う。
 ぎゃあぎゃあ主治医に向かって言ってるいつものテンポで、「そういえば先生かわったけど」と、先生が違うらしい(ドラマんときにいた先生が主治医だったんだろうか)。
 「ガンで亡くなられました」
 「あ、そう……」
 ここで一気にテンションダウン。
 普通こんな不謹慎な医者いねーよ!と思いつつも、やっぱりキャッツのテンポだよ!!とのっけからワクワクする。

 野球狂でぶっさん病院は?と聞かれ、「…あと半年」と答えるぶっさんに対してのアニの反応がさすが。
ア「バンビは?」
ぶ「嘘でもいいから反応しろよ!!」
ア「だってもう…なんかめんどくせぇ」(いやそうな顔をして)
 ホントこの仲間じゃないと、こんなこといえないよね。

 山口先輩がストリップ劇場を買い取って韓国パブへ!
 二人のやりとりが面白い。
 最後の「ネコタサーン」っていうホステスさんたちの言葉を聞いた後のドラネコが!
 「ちょっと出ちゃった!!」
 さっすがドラネコ(笑)
 あと、チマチョゴリ着てるの見て「胴が短い!胴が短い!!」「バカ野郎!そういう服だ!!」
 ほんとに阿部サダヲさんは素敵です。

 オジーが復活するとこの話。
 ビニルシートをめくって言ったアニの一言に笑った。ぶっさんじゃないけど、関係ねーじゃん(笑)
 バンビがオジーにターゲットロックオンされて、すんごくぶっさいくな顔で
バ「怖いよ〜!怖いよ〜!!マジ怖いよぉおおお!!!」
 って泣き叫んでるのが好き!
 なんてコイツぶさいくなツラさらしてるんだろう!!と映画館で悶えた記憶が(この変態め)
 あ、あとここのシーンじゃないけど、アニに向かってオジーが「こんな顔の人知らない?」って顔真似するのがワラタ。
 それを見て思い出すのが「チャン・リン・シャン」!!(またジェネレーションギャップがありそうなネタを…)
 美礼先生だって即答したアニ、ある意味失礼(笑)
 あと、睡眠薬をウィスキーで飲んで、結局ゲブって戻しちゃった古田さんに注目(笑)
 いろんなとこで、古田さんは小ネタをきかせてくれてて、最高です。


 氣志團にオリジナルラブソングを作れと言われ、野球狂で三人が作っていたとき。
 アニがバンビに向かってエグいこと言ってんじゃねぇの〜?とからかう。
マ「海ほたるよりもI need you〜♪とかな!!」
ア「ラブラブモー子、オレはお前に路上駐車でチュッチュチュー♪とかな!!」
バ「二人のボキャブラリーじゃ、ラブソングとか絶対無理!」
 ここでちゃんと見ないとあんまよく分からないんですが、アニが猫田のネズミ顔の真似をしてます。深夜でやったTBSの「もうすぐプレイボール!」じゃなくて「ただいま特訓中!」の方の放送だと、ここのシーンの収録風景が流れたんですよ。
 このシーンのカットの後、多分監督さんに「バンビ全然見てない」って言われてるのです。
 中途半端な歯を出してない猫田のネズミ顔を直視できなかったようで、とってすぐのV見てバンビ爆笑。「おーまーえー!」って言われても、アニは自分の演技(顔芸)が中途半端だったのが気になるご様子。本当に愛すべきバカな人たち!
 あともう一つ、アニが歌を考えてる時うたった歌。
 歌と呼んでいいのか全く不明だけど。
ア「名前さえ知らないお前に、ラブショットガーン♪ガンガンガガーン!!燃え上がーれ!燃え上がーれ!!」
マ「なんだよそれ!!ガンダムかよ!!」
 ここの「ガンガンガガーン!!」が私は大好きです!
 アニの手の動きがホントにおかしい!「燃え上がーれ!」ってとこをノリノリなアニもすっげーバカ。

 微笑のジョージの話を聞いて回っているとき、男の勲章の店長の昔話で出てくる店長が可愛かった〜。幼稚園の時の話で、もうこの頃から店長はバリバリヤンキー(笑)
 そこで店長の口からあかされるジョージの暗い過去。
 何が一番強烈かって、ジョージは小峰社長に小1から高3までの12年間で18回(だっけな?)誘拐、性的虐待を受けていたっていうところ。ウッチャンがケーシー高峰さんに背中に蜂蜜入りジェルを塗られいるシーンでは、劇場内皆が「うげぇ〜!!」となりました。当然私も「キモ――――!!!!」と。あのシーンこそエグかった(笑)

 キャッツの面々が流されて、謎の無人島(アマゾネス軍団が住んでたけど)に辿り着いた時の話。
 笑ったりシーンとしたり、すごく忙しいシーンだった。
 この独特の切替がすごいと思う。本当に。
 今の今まで笑ってたのに、もうしんみりする場面になっている。
 クドカンって本当にすごい。
 最後に死んだと思われた(実際埋められてたし)ぶっさんが、カニに指をはさまれて復活するとこ(さすがぶっさん)。皆が「ぶっさ〜ん!!」って駆け寄ったら、まずバンビがぶん殴られる(笑)。ぶ「人が死んでるからって〜!(死んでる間、うっちー以外の皆に殴られた)」と次々殴りかかっていく。そして最後うっちーを殴り飛ばしたら、速攻で起き上がってう「オレ殴ってねーし」と一言。おそらくこのセリフの時が、映画の中で一番会場が笑った!!そして無駄口叩いたせいで、もう一回ぶっさんに殴られる(笑)
 さすがぶっさん。不条理とかそんな理屈は存在しねぇ!

 話戻って、翔さんの映画で日本語を勉強しているユッケに、ぶっさんが翔さんの映画のビデオを貸しててそれを返してもらった時のこと。
 ユッケがぶっさんちに来て、ぶっさんが「まぁ、中入れよ…」とさり気なくさそっちゃったりしてる時!!アニとマスターが石垣の間にハマりながら二人の様子を盗み見。
 ぶっさん気付いてるのかな?気付いてないのかな?と思ってたら、ユッケを家の中に入れた途端に
ぶ「何チラ見しとんじゃぁあああああああ!!!!」
 と、いつもの形相で二人に向かって猛ダッシュ!!
 すっげぇ笑った!このシーンのためにもう一回見に行ってもいいくらい。

 あと泣いたところだと、美礼先生の言葉で、ぶっさんの寿命をユッケが知ってしまったシーン。
 じーんときて、うっかり泣きました。
 なんていうか…ユッケの言葉は何もないんだけど、切ない感じが!!

★★★★★★★★★★★★

 10回延長

 最初にうっちーのダディが言ってた、ゴ ミ ン ゴ 降 臨 。
 うっかり「ミシュランマン!?」とか言ってしまわないように(あれ、これローカルネタ!?)
 何故かモー子がその一部になってて、それに気付いたバンビ偉い。(モー子センサーでもついてんのか?)
 そして何故かノックでゴミンゴを倒そうとするぶっさん。うっちーにもやらせるんだけど、さすがうっちー、全て空振り。
 アニを補助にするんだけど、マスターに出した指示はぶ「マスターは応援!」
 一生懸命声だししてたのがおかしかったー。
 初めてモー子の父(確か世界的有名なオカリナ奏者)as船越さんが登場。
 ゴミンゴにオカリナでやっさいもっさいを聞かせるんだけど、最初取り出したオカリナがウルトラマンの光線銃とかに見えて驚いたのは私だけ?
 それを聞いて大人しくなったゴミンゴは海に帰っていくんだけど、この展開はもうぶっさんじゃないけど、
 あ り え ね ぇ !
 でも別に興ざめとかすることなく、普通に受け入れられたよ…

 ラスト、多分一番好きな場面かもしれない、佐々木写真館での二人の写真撮影。
 ぶっさんはいつものキャッツユニフォームで、ユッケはチマチョゴリ。
 これが結婚写真かよ!って気もするけど、ぶっさんらしくてなんかイイ感じ。
 ぶっさんが後半年しか生きられないって知っても、彼と結婚することを決めたユッケがすごく好き。ぶっさん、いい人を嫁にしたね!!
 ほんと、「サランヘヨ キョロンヘ ジュセヨ」
 言ってよかったね。おめでとうぶっさん。

 最後ついでにそのまま遺影を撮る公助。なんつー父親だろう(笑)
 むっすーとしてるぶっさんだけど、ユッケに「ぷーさん、笑ってー」(私にはどうしてもぷーさんに聞こえる!)と言われて、あのスマイル。なんかよく分からないけど、それ見ててすっげー嬉しかった。

★★★★★★★★★★★

 エンドロール

 皆さんがやっさいもっさい踊っております。
 すごくぎこちない人とかいて、見てておもしろいー♪
 イカダの上で踊るキャッツは、徐々にスピードアップしていって、なんかもうめちゃくちゃになっちゃってるのがイイ(笑)
 あと、最後に野球狂の前で踊るキャッツ。
 あのオリジナルの踊りは、確か皆で考えたんだっけ?(明らかに誰が主に考えたのか分かるけど)
 うっちーとかマスターとかがすごいことになってるのが笑えた。
 先頭で踊るぶっさんはやっぱカッコイイし、何気に踊れてるアニもイイ!
 兎に角エンドロールまで面白いってのが、ホントにキャッツファンにはたまりません。

 そして本当のラスト。
 オジーのたった一言が、胸にジーンときた。
 だよね、だよね。
 今までのはちゃめちゃな展開も、このオジーの一言で全てアリになっちゃう感じでした。
 最後の最後まで楽しめる!

★★★★★★★★★★

 とりあえずこんな感じです。
 見た人なら分かると思うけど、笑いどこはまだまだまだまだいっぱいあります。
 うっちーの歌カムバックとか、本当に色々あるんです。ドラマ見てた人には、懐かしいネタとかいっぱいあるんです。
 でも、ありすぎて書ききれないので、とりあえずはこんな感じで。
 なんにせよ、映画館にわざわざ何度も足を運んだ映画なんて、初めてだよ!!(笑)
 木更津ー!キャッツ!にゃー!!

 
Written byそら